温度計のセンサーについて

工場などの生産現場には様々な装置が設置されて、日々製品の製造に使われています。

この生産設備を運転管理していくために、色々な情報を取り入れて機器の安定性や、製品の品質が基準を満たしているかをチェックします。情報の中でも特に重要なデータ一つが温度です。機器本体及びヒーターの加熱温度や、空調している部屋の温度を測定するため、各パートやポイントに温度計を配備して数値に異常がないか管理しています。

この時にあまり重要でない箇所は現場で目視確認する温度計の設置で良いのですが、中には連続でデータを監視したい所も生じます。ここで導入されるのが温度センサーです。この温度センサーとは、物体の温度を測定するだけでなく、その数値を電気信号に変換して遠方の場所に送信して表示してくれる設備をいいます。センサーを使用するメリットは、何と言っても現場に行かなくても監視用パソコンなどでリアルタイムで数値が確認できるところです。データを取り込んでしまえば、温度が異常な値を示せば警報が発令するように設定する事で、異常の早期発見に繋げることが出来ます。

人間が温度計の数値をチェックする手間も省けますので、人件費削減という利点もあります。温度センサーには様々な種類が用意されていますが、温度を測定する対象物によって形状や仕様が変わってきます。測定対象の形状、測定範囲、温度センサーの寸法など、まずは大まかに決めてから手配しましょう。