IT企業と通信関連企業とHACCP
世界保健機構と国連食糧農業機関の合同機関である食品規格委員会からHACCPシステムの考え方が発表され、日本でも対応が迫られています。
HACCPとは、1960年代のアメリカで宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理の方式、と考えてよいです。危害分析重要管理点と考えて間違いありません。食品の国際化において製品や原材料等が国際規模で流通しており、現在の検査ではトラブルを防止することが困難となっています。工程や加工、流通や消費全てにおいて、衛生的に取り扱うことが必須となり、監視を行い記録していくことが必要とされています。
HACCPへの対応に向けて、IT企業や通信関連企業で実践出来る事があると考えて間違いありません。ITにより、工場や倉庫の湿度や温度を管理し、入退室記録も行うことができます。また、調理を行う場合は、中心温度を簡易機器で計測することも可能です。原材料の受入については、タッチパネル等で入力を行うことができると考えて間違いありません。ITを利用することになりますが、数値演算ややデータ収集においては人が対処する等、現場ごとに運用方法を変えることができます。
現場によってはコンピュータ機器に不慣れな方がおられる場合もありますが、利用者の経験やスキル等を考慮して、バランス良くシステム構築することが可能です。IT企業や通信関連企業によるシステム導入に不安を感じる企業も存在するかもしれません。どのような作業を行うかを明確にし、手書き等で行っている作業がどのように変化するか等、具体的に説明することが大切です。安心してIT企業や通信関連企業が提案したシステムを利用することができるようになります。