特殊な条件のセンサーを使う温度計

温度計に使われているセンサーには色々な種類があります。

基本的には金属はつなぎ合わされたむき出しの熱電対を使いますが、それでは耐久性が十分でないなどの問題がある環境もあります、そんな時には必要な対策を施した特殊なセンサーを使用することになります。例えば薬品の温度を測るような温度計には、薬品に対する耐性があるものを使う必要があります。薬品は化学反応を起こす恐れがあり、素材の溶出は最も注意しなければならない事象の一つです。

金属が溶けるような薬剤ならガラスなどに覆われたカバーが必要になるかもしれません。形状による特殊環境もあります、例えばタンク内の測定を行う温度計は、中のものが減少するため高さが変えやすいものである必要があります。フロートなどを使ってセンサーを設置することによって内容物の増減に合わせて動かすことができるので、一定の深さで測定が可能です。ガラスや金属などの溶融する環境はかなり高温になります。

数百度を超える温度では熱電対が維持できないため保護するものが必要です。測定範囲は狭くなりますが、繰り返し使うことができるようになります。最近ではこのような過酷な環境では非接触タイプが使われますが、細かな温度管理が必要な時には接触タイプが必要になります。測定する対象によって、満たさなければならない条件は変わってきます。特殊な環境では、いろいろな工夫を施されたセンサーを選ぶ必要があるので選定前に情報を収集しておきましょう。

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