接触式センサー温度計のメリットとデメリット

温度計には接触式と非接触式があります。

非接触タイプは使いやすく便利ですが、国際標準で校正できるのは接触式のセンサーだけで非接触のものは温度の保証ができませんでした。最近では限られた範囲で校正ができるようになり、徐々に普及するようになりました。このほかにも従来から使われている接触式温度計にはメリットがあります。根本的なものでは測定点がはっきりすると言うものです。接触しているところの温度を測るのでどこを測っているのか一目瞭然です。

反応速度も接触式センサーの方が優れています。リアルタイムの測定が難しい非接触式は温度の変化が激しいものには使えません。しかし、接触式温度計にもデメリットがいくつかあります。例えばセンサーが触れるため衛生的でないと言う点です。食品を扱う場合には、繰り返し使用されることで雑菌が発生するリスクがあります。また、表面がデリケートなものでは傷や痕が残る恐れがあります。しっかり接触しないと温度が測れないため、力がかかって表面に負荷がかかります。このようなものの場合、非接触式を利用した方が安心です。

また消耗することもデメリットの一つです。接触させることで、センザー自体も負荷がかかり、磨耗します。繰り返し使うことで接触部分が破損して適切に測れない恐れがあります。自動化された製造工程ではこれらのデメリットがあるので利用が限られますが、反応速度と校正ができることからまだまだ活躍の機会はなくなりそうもありません。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *